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  • 執筆者の写真中村政弘

私とトンビと猫のフィッシング

昨年12月福岡市内から車で15分程の相島に行った。

大潮だったので、期待していたのだが、アブッテカモ(スズメタイ)の襲来で全く釣りにならない。

途中小アジが釣れたので、泳がせ釣りに大物を期待したが反応なし。

釣り人がやってきたので何を狙っていますか?と尋ねるとブリとのこと。

私は先月この岸壁で35センチの石鯛を釣り上げさらに大物をばらしたがあれはブリだったかもしれないと悔しくなっていた。

でもブリが釣れるとは驚いた。

このあたりで実績があるとのことだった。何やら勇気がわいてきた。

私の釣りをキジ猫がそばで見守っている。この島は猫島として有名だ。

ちっともつれませんねと言わんばかり。

空を見上げるとトンビが4~5羽高く舞い上って小さく見える。

スズメダイが5連チャンで上がってくる。またかとうんざり。

猫のほうへ放り投げると、走っていくが匂いだけきいて食べない。私のほうを振り向きこの魚はおいしくないよ、アジアがいいと言っているようだ。

でも魚からは離れない。次々にスズメダイを放り投げていたらトンビの集団が急降下してスズメダイを掴んでいく。見事というほかはない。時々失敗もあり面白い。

今度はトンビが数羽、猫の足元にあるスズメダイを狙って急降下してきた。確保に失敗。トンビはあきらめることなく再三挑戦してくる。

猫さんはそのたびに2本足で立ち上がり威嚇している。トンビの集団が20羽ほどに増えてきた。そばで見ると大きい。両翼で2メートル近い。

魚が釣れるたびにトンビ同士の奪いも激しくなってきた。

猫さんはキョロキョロと空を見上げて落ち着かない様子。でも足元の魚を食べる気配はない。

再び数羽のトンビが舞い降りてきた。ついに猫とトンビが衝突、抜けたトンビの白い羽根が風に舞う。

猫は爪を立ててひっかいたらしい。その様子が大変面白い。

トンビとキジ猫の争いは続いていたがついにトンビが猫の魚をさらっていった。猫さんも別に残念がっている様子はない。

私は相変わらずスズメダイが釣れるたびに放り出していた。猫とトンビの心理作戦が面白い。

トンビが上空にいなくなったと思っていると、わたしがスズメダイを釣り上げているとすでに上空を舞っている。

彼らは、スズメダイが釣れたのをを見て、山から一斉に飛び出してくる。

トンビさんも山の中から私のウキを見て釣りをしていたのだった。

おかげで一日中、トンビと猫と一緒になってスズメダイ釣りを楽しむ羽目に陥っていた。

私は海より空を見上げている時間が圧倒的に多かった。

おかげで本日釣果ゼロ。





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